読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

都内在住20代若手コンサルタントが夢を見る

都心で社会人をやっている20代既婚者の徒然なるままに

【書評】座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」

書評

こんにちは冬弥です。

 

また書評です。

今日はどうしても紹介したい一冊。

 

 

 

***************************************

商品の説明

内容紹介

稀代の読書家にして注目の経営者が、いつも座右に置く中国古典とは?

中国は唐代、2代皇帝・太宗による統治(貞観時代の政治)の要諦が凝縮された『貞観政要』。日本においては徳川家康北条政子も参考にし、世界最古・最高のリーダー論として世界中で読み継がれている。「部下からの厳しい言葉にこそ耳を傾けること」「組織のパフォーマンスは、リーダーの器以上にはならない」「上司は、自らの権限の及ぶ範囲を明確にし、できれば制限しなければならない」――太宗が心得た組織・リーダーシップのポイントの数々は、時代を超えて通用する普遍の真理である。
貞観政要』を座右の書にし、現代における注目リーダーである出口治明氏が、はじめて中国の古典を深く語る。

内容(「BOOK」データベースより)

正しく“自分の権限”を理解する、“耳に痛い言葉”を聞き続ける。「すぐれた決断」をできる人の絶対条件。

著者について

●出口 治明:1948年、三重県生まれ。ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長。京都大学法学部を卒業後、72年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長等を経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師等を務める。2006年ネットライフ企画株式会社設立、代表取締役社長に就任。08年にライフネット生命を開業、12年東証マザーズ上場。13年より現職

 

***************************************

 

【書評】

★3個。

言わずと知れたライフネット生命保険のCEOの出口さんの本。

出口本はこれまでも何冊も読んできているが、本当に知識が幅広いので大好き。

特に歴史オタクの僕としては今一番好きな作家かも知れない。

 

そもそも「貞観政要」は唐の二代皇帝、太宗・李世民の言行録で、太宗は太祖に次ぐ功績のあった皇帝に与えられる廟号である。中国の歴史の中でもこの貞観という時代は
国内の治世が大変に良かったことから、そのリーダーやそれを支えた人たちの姿勢
が後世に示された書物です。
そこにはリーダーとして重要な姿勢が数多く書かれています。


例えば、太宗のリーダーたる所以は二つありました。
一つは部下の権限を尊重したことで、皇帝が何もかもその権力を行使したのでは
人民や臣下は疲弊し、その一言一句に組織が対応しなくればならなくなって、同質化
してしまい、その組織はもはや時代の変化についていくことはできなくなるといいます。

二つ目として、太宗は自分に対して諫言する部下を重用して、それを受け入れ、その
批判に耐えることで自らを鍛え上げていったそうです。

そして、「貞観政要」には太宗と臣下の問答が綴られています。その中で「三鏡」すなわち、「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」の三つを著者は座右の銘としています。

「銅の鏡」-鏡に映った自分が元気で、明るく、楽しい顔をしているか?
「歴史の鏡」-過去の出来事から歴史を学ぶ。
「人の鏡」-部下の諫言を受け入れる。

この三つがリーダーとしての最低条件で、ここからイノベーションが生み出され、組織
が生産性を上げていく要素であると出口さんは結論づけます。

つまりはこれが普遍的なリーダーとしての指南書であり、日本でも北条政子徳川家康明治天皇にいたるまで愛読していたというこの書物は、時代に関係なく、普遍的なリーダーシップ論が語られていて、実際にこの本を読んだ人が、理想とするリーダーシップとは何か?を考えるヒントになる。だからこそ座右の書とすべきだと出口さんは考えているようです。